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靴を作るのだ(その7)

靴を作るのだ

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その7

その8


 



さて、第1回自主運営レッスンが盛況のなか始まり、駅前劇場のイベントの話なんかもあり、第2回レッスンも終え・・・8月も半ば。

あれ、Fayさん、あの靴7月末にはできてるんじゃなかったの?

SHOさんにそんな話をしたら、「問い合わせた方がいいよ。そういうときにはね、何月何日にステージがあるからとか言って期日を切っちゃうんだよ」とのこと。

そこで買ったばかりのファックスでFay'sに問い合わせ。お金払ったときの受け取りの紙をつけて(やっぱもらっといて良かった)、「この靴を7月に注文して、月末にはできてるって聞いたんだけど、どうなってます?」と書いて送る。

翌日、また読みにくい字のファックス。

「ちょうど夏休み時期になっちゃたもんで、遅れるよ」

夏休みってあーた、最初の話と違うじゃないの。もしかして、完全に忘れてたな(-_-#)。



で、9月。

一枚の大きなハガキが届く。赤い文字で「外国から到着した郵便物の税関手続きのお知らせ」だって。

よく読むと「書状扱郵便物のため開封できません」と。え、郵便物ってみんな開封できなきゃいけないの!?

さらには「開披検査同意書を作成のうえ提出してください」ときたもんだ。なんだそれ? なんかマズいことをしてしまったのだろうか!?

東京税関に電話で問い合わせてみる。対応してくれた声は女性。

「あの、こういうハガキいただいたんですけど」

「あ、これですね。中身がわからないので開けて検査しなければならないんですよ」

「?」

つまり、国内で禁止されているような変なものを輸入されたらいけないので、税関としては中身が何であるか調べなければならない。でもいままで個人で買った靴やらビデオには、外袋に「中身はこれこれで、何ドルの品物です」という明細が貼りつけてあったからそのまま通してもらえたんだけれども、今回のFay'sからの荷物にはそういうリストがついていなかったので止められたと。

「これ、中身何なんですか?」

「たぶん靴だとおもいますけど」

「はあ、そうですか。こちらで開けさせていただいてもよろしいですか?」

「どうぞ」

あ、書類出さなくてもいいのかな。



しばらくして今度は税関の方から電話が入る。

「これ、女性用の靴ですね」

「え? いや、それあの、あたしが使うんですけど・・・」

「?」

「あや、だからその、(いろんな誤解を想像しつつ)・・・ダンス用の靴なんですよ」

「あ、そうなんですか。ヒールが高いのでてっきり・・・。ま、とにかく、今度からは外側に中身がわかるようなものをつけておくようにお願いしますね」

「はい・・・」

えーい面倒くさい。



その後、なかなか家に帰れなかったりして、その包みを手にしたのは結局9月10日。包みを開けて出てきたのが・・・これ。

どうよ、これ?

裏返しにすると、こう。

そういえば、前々回の記事を読んだ方から「トゥピースなしのJig ShoesっていわゆるBoy's Reelでは?」というご指摘をいただきました(ありがとうございます)。Fay'sに行ったときも、ややこしいこと言わずに「Boy's Reelの頑丈なヤツちょうだい」って言えば良かったんですね。

たしかにPacelliとかでも、固いヒールで、なおかつ足首のストラップをとったものをBoy's Reelと称してます。ただ、RutherfordはジャズシューズをBoy's Reelとして売っていて、Boy's Reelというものの定義のなかに「打ち鳴らすための固いヒール」が必要なのかどうかよくわからないのですけどね。(そこらへんくわしい方、教えてください)

さて、その「トゥピースなしのJig Shoes(二重底)」に寄ってみると、こんな感じ。

ヒールは大きなネジで3カ所止まってます。RutherfordとPacelliは釘打ちでしたが。



ストラップはリベットではなく糸で縫いつけてあります。かなり強そうです。



内側の底はこんな感じ。裏から打っているクギの先が出てきそうなのが怖い・・・。



タップシューズのかかとと比べてみましょうか。

なるほど、女性用の靴に見えなくもない・・・。



次はPacelliとの比較。

接地面積でいうとPacelli(下)の方が大きいです。



右がPacelli、左がFay's。ヒール自体かなり大きさが違うのがわかりますね。



そしてこれが2重にした靴底部分。



次回はこれにチップをつけて履いてみる話。



(つづく)

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