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   長いので2回に分けますね。
 

ビデオ鑑賞ガイド
"Riverdance a journey"(1)


Riverdance a journey

その1

その2


 




ここがポイント

リバーダンスが誕生してから、アイルランド、イギリスでの成功を経てアメリカ・ニューヨーク公演に至るまでを追ったドキュメント。制作サイドのインタビューなんか興味ないという人でも、ほかのビデオで見られない映像がたくさんはいっているので、それなりに楽しめると思います。




内容の概要

2'00

まずは1993年8月の「Spirit of Mayo」の映像から。

黒の帽子を斜にかぶり、黒いジャケットを肌にじかに着て、胸の肉感(^_^;)を強調したMichael Flatleyのステップ。靴は白黒ツートンのタップシューズ。この頃からすでにナルシシズムいっぱいです。この人のアイリッシュステップ・タップ・フラメンコを融合させたスタイルは1978年くらいからのものだそうです。筋金入ってます。

つづいてJean ButlerとColin Dunneのペア。こっちはまあスタイルとしては普通・・・ですかね。ただ衣装は、「World Championship... 」のようなハデな偽ケルト風ではなく、モノトーンのシンプルなもの。髪も特にカールするわけでなく、スカートもミニ。(プロデューサーのMoya Dohertyさんはそこがいたく気に入ったそうで)

この「Spirit of Mayo」というのは、Dohertyさんの夫君でもあるJohn McColganさんプロデュースの「Mayo 5000」というイベントにおいて披露された、Bill Whelan氏の作品(アルバム「The Roots of Riverdance」にも1曲入っています)。Mayoはアイルランド最西端の地名で、古代文明の遺跡があるそうです。

で、このイベントにJeanさまやMichaelオジさんもそれぞれ独立した演目で参加していたというわけ。

1993年9月になって、Dohertyはユーロビジョンソングコンテストの制作を任されます。ユーロビジョンというのは、25曲を3時間で紹介し、ヨーロッパ各国、およびアフリカ、アジアの審査員が投票し、優勝者を決めるという番組。(「ナントカ音楽祭」って日本でもやってますよね)前年の優勝国が次回のホストをつとめる仕組みになっています。(見たことある方、あってます?)

この番組の中で、最後の候補曲の演奏が終わってから第1回投票までの間に、5分間のアトラクションが入るのですが、DohertyはここでJean ButlerとMichael Flatleyを共演させようとします。

「Riverdance」というタイトルを考えたのはBill Whelan。静寂の中のコーラスから、大人数のダンサーによるフィナーレまでを、源流から河口に至る河の流れのアナロジーとする構成がとられました。

DohertyはMichaelと、当時チーフテンズの日本公演に同行していたJean、コーラスのAnunaなどをブッキングし、リハーサルが始まったのは番組放映の3週間前。

振付について付け加えると、当初は、二人が抱き合って終わるか、JeanさまがMichaelオジさんのひざの上にのって終わるという形だったとか(あの人の好きそうなことで・・・)。ほかのところにも書きましたけど、Riverdanceはあからさまでないところがセクシーなんですのにね。

なんとかまとめ上げて作品が形になり、ドレスリハーサル(兼プレビュー)を行ったところスタンディングオベーションが起こり、当初5分間の予定が7分になったとか。



5'10

歴史的瞬間。1994年4月30日(ビデオは13日になってますが)ユーロビジョンでのRiverdance。

会場のポイントシアターにいた3,000人の観衆と、テレビで見ていた3億人が熱狂した(審査の結果優勝したRock 'n' Roll Kidsのことなんか誰も知らない・・・)。1週間後、Riverdanceのシングルはアイルランドのチャートのトップになり、18週連続1位をキープし続ける。ルワンダの難民救済のために発売したビデオは驚異的な売り上げを記録し、30万ポンドを寄付した。



7'30

7分のアトラクションを独立したショウにすることが決まり、企画を練り、金を集める制作スタッフ。そしてダブリンの空港に集まるタップ・フォークバレエ・フラメンコの面々。



10'40

「Lift the Wing」をバックにマイケル・フラットリーとジーン様の練習風景。



13'20

作曲中という風情のWhelan氏。こういうシーンのどこまでホントでどこまで演技なんでしょうね。



15'55

ミュージシャンのリハーサル風景。「Riverdance the Story」のSam Smith氏いわく「イギリス・アイルランドで史上もっともギャラの高いステージバンド」です。



17'20

金集めに苦労する制作スタッフ。

会場は3,500人収容のダブリン・ポイントシアター。21回公演のチケットは売れるのかどうか、制作サイドも心配だったそうです。そんななか Royal Variety Showにおいて、チャールズ皇太子のまえで、オリジナルの7分間バージョンを披露。また、テレビ司会者Gay Byrneが「クリスマスにはRiverdanceのチケットを」と呼びかけると、チケットの売り上げは爆発的に伸び、当初の3週間の予定に加え2週間の期間延長をしても開演前にチケットはすべて売り切れたとか。

18'15

レコーディング風景。年末から新年に至るスケジュール。

19'50

詞を間違えるKatieさん(^_^)。

22'40

衣装合わせ、靴選び

24'55

開演5日前。Jeanさまが御々足に怪我をなさいます。

27'10

マスコミ対応。取材に写真。ジーン様の代わりにマイケルさんと並んでいる女性は誰だろう? なんかうれしそうなマイケルさま。・・・この人近眼ですね。

29'28

Jeanさま復活!

31'50

そして開演当日。

楽屋をまわるディレクターのJohnさんとプロデューサーMoyaさん。「Reel Around the Sun」にのってマイケル発進! フィナーレではスタンディングオベイションが30分も。終演後の関係者や著名人(だろうとおもう)のインタビューがあるんですが、ほとんど知らない人なんで・・・。

幾人かの批評家はこの作品をBrian Frielの「Dancing at Lughnasa」に匹敵する傑作であると評したとか。この作品は今年(98年)Bill Whelanの音楽で映画化され、日本でも99年春頃公開の予定です。


つづいてRiverdanceはロンドン公演に向けて動き出します。




「Riverdance a journey」(その2)につづく

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