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トントン、St. Patrick's DayにRDoBを観る その1

トントンさんの
RD Broadway


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2001年3月

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「Come on Eileen!」

この日(3/17)は、ご存じの通りSt. Patrick's Dayでした。朝、ホテルでNBCの「TODAY」という番組(日本の「ズームイン・・」とか「目覚まし・・」みたいなものですね)を見ていたら、The CorrsがNBC前で演奏をしていました。がーん、ちゃんと新聞見ていたら、そこまで見に行ったのに・・・。(ホテルはセントラルパークサウスなので、NBCまではすぐだったのだ)。この番組では一年ちょっと前のRDoBのPreviewが始まる時に、 Eileen Martin さんや Susan Ginnety さんなどShannonのメンバーが「Ri Ra」を初めて披露したそうです。そう言えば「Journey」ビデオでも、96年のプロモーションの模様が納められていますね。

この日のチケットは、前日「AIDA」を見に行く際にガーシュイン劇場の窓口で買ったものです。座席は1階H列の111/112、前からも適度な距離で、ど真ん中。前日に買ってこれなら文句無いですね。RDoB4回目(トータルでは記念すべき10回目)にしてベストの席で見ることができます。しかもSt. Patrick's Day! かなりの盛り上がりを期待してもおかしくないですよね!

今回は出来れば Susan Ginnety さんのLeadを見たいと思っていたので、St. Patrick's Dayのパレード見物を一度途中で切り上げて、マチネのキャストを確認しに劇場に向かいました。なお、主なキャストは劇場に入って左側のクロークの前のボードに出ています。結果は、 Susan Ginnety さんではなく、Sinead McCaffertyさん(元LOTDのT3ですよね?)とConor Hayesさんでしたのでマチネは見送り、またパレード見物に戻り、RDは夜のShowを楽しむことにしました。

さて、夜になって雨が降り出した中、劇場に入ると、席は申し分なかったのですが、前の列も後ろの列にも日本の方が座っていてビックリ! 代理店とかが押さえていた席が戻されたんでしょうか? この時点で、あ、この辺は今ひとつ盛り上がりは期待できないな、と思いました。ただ、右後方に「盛り上がっている」方達が陣取っていて、そこが煽っていました。

舞台の正面に「Riverdance」の大きなロゴの入ったカーテンというか緞帳(By Q-TIPさん)が降りているのは、昨年と一緒です。また、オーケストラが左右に分かれて陣取っているのも変わりません。

この日のLeadは Eileen Martin さんとPat Roddyさん、そしてRosa Manzano Jimenezさん、Sara Clancyさん、Michael Londraさんというベストキャストでした。
この日の埋まり具合ですが、さすがに今日は満席だろうと思いきや、後ろの1列と左右の通路際の後方に空席があります。2階席は分かりませんが、ざっと95%位でしょうか。

RDoBは今まで通り、「Invocation: Hear My Cry」からスタートです。確認のために今の演目と順番を載せておきます。昨年とは大きく違いますねー。

ACT 1
Invocation: Hear My Cry (*)
Reel Around the Sun
The Heart's Cry
The Countess Cathleen
Caoineadh Chu Chulainn(Lament)
Thunderstorm
Shivna
Firedance
At the End of the World (*)
Slip into Spring - The Harvest
Riverdance


ACT 2
American Wake
Lift the Wing
Harbour of the New World:
  - Heal Their Hearts/Freedom
  - Trading Taps
Morning in Macedonia
The Russian Dervish
Heartbeat of the World - Andalucia
Ri Ra
Homecoming
Home and the Heartland
Heartland
Finale
 (*)はRDoBオリジナル

予定時間の20時を少し回ってから開演のアナウンス。そうそう、携帯とかちゃんと切って下さいね。あと、Showが始まったら、カメラもしまいましょうね。

Act1.
「Hear My Cry」〜「Reel Around the Sun」:
カーテンの向こう側からMichael Londraさんの姿が浮かび上がり、「Hear My Cry」でShowがスタートします。そして、Low Whistlesとともに「Corona」が始まります。Troupeが姿を現し、ポジションにつき、ステージ後方の大きな扉が左右に開き、太陽が姿を現し、いよいよダンスが始まります。この静から動への変化の瞬間って、何度見ても背筋がゾクゾクってしてしまいますねー。
さて、Troupeメンバーに目を向けると、あれー、Conor Hayesさんと、Sinead McCaffertyさんらしき人はいるけど、 Susan Ginnety さんはいないぞー!! この時点で一瞬いやーな予感が脳裏をよぎりました。まさか、キャストボードは間違っていてマチネでLeadを踊ったのでは、と思ったわけです。舞台に話を戻しますと、えーと、衣装は聞いていた通り昨年と変わっていますね。今日という日だからではないでしょうが、緑です。 それはともかく、「Reel・・・」で最初Femaleダンサーが左手を大きく振り下ろしますよね。そのタイミングのズレがちょっと目立ちました。昨年からオリジナルメンバーがごっそり抜けたこととかが影響しているんですかねー。以前見たときはそんなことなかったんですが・・・。

さて、いよいよPatさん登場。場内からは拍手と歓声!! 私たちも拍手!! うーん、やっぱりこの人は男から見ても「格好良い」じゃないですか。それに昨年見たときは、やたらMFっぽさが目に付いたのですが、今回改めて見るとそうでもないですね。むしろ、彼らしさというか、そんな感じすらしました。 彼がTroupeを引き連れて出てくるところでは、あ、 Susan さんじゃないですかー。良かったー。これで一安心です。

「The Heart's Cry」:
Saraさんの声はマイクの調子が良くなかったのか、若干割れ加減でしたが、それほど気になるほどではなかったし、良かったですよ。まさにAnunaチックなボイスですね。この人も自分のスタイルを持っています。

「The Countess Cathleen」:
Susan さんは左側の2番目(NY版のビデオと同じ)で入ってきました。右側の先頭はTokikoさんでしたよ。やっぱりこのナンバーで踊るメンバーは力量が上なんだろうなーと思いつつ見てました。8人とも動きがとてもシャープで、見ていてとても格好いいです。そして、いよいよ Eileen さん登場!! うーむ、なんか昨年以上に細くなっていないか? ま、それはともかく、昨年見たとき以上にSoft Shoeのパートは良くなっていたと思います。なんて言うのか、完全に自分のものとしている、というか、独自の世界−或いは表現形式−を構築しているというか。本当に素晴らしいです!! 実は、昨年見たときには、この人のSoft ShoeはHard Shoeほどではないのでは、と思ったりしたのですが、この日その認識を完全に改めました。Tara Barryさんを見ていないので何とも言えない部分もあるのですが、Riverdanceにおける現在最高のFemale LEAD Dancerだと思います。わたし的には過去のDancerも含めて、抜きん出た存在だと思いますね。正直、 Susan さんでもここまでのプレゼンテーションはなかなか難しいかも・・・。(ま、経験も年齢も違いますけどね)。 Eileen さんはまだまだ若いし、当分はPrincipalとして君臨しそうなので、Understudy達がここでチャンスをつかむのは大変かもしれませんね。
その後のHard Shoeのパートもいいですね。 Eileen さんは勿論、 Susan さんをはじめとするTroupeの質も高いし。 Eileen さんが8人を統率する演出もRDoBではより効果的に表現されています。そして、特筆すべきは Eileen さんのHigh Kickの高さ!! よくもそこまでできるものだという感じです。それにただ単に力強いだけではなく、気品、気高さも充分感じられます。本当にこのShannonの「The Countess Cathleen」だけでもビデオにして欲しいですーー。勿論、最後は大拍手で終わったのでした。

「Caoineadh Chu Chulainn(Lament) 」「Thunderstorm」を経て
「Shivna」:

カーテンをうまく使った演出は昨年時と同様です。とても効果的ですね。Liffeyしか見てない方は「なるほどー」と思われること必定でしょう。できることなら他のカンパニーもこの演出を採用すべきだと思いますね。Moscow Folk Balletのダンサーは本当に才能豊かですね。2人ともジャンプも高いし、ターンもシャープだし、技術的にも日本公演よりも上だと思います。これも大好きなパートです。

「Firedance」:
RDoBのフラメンコダンサーはRosa Manzano Jimenezさんという方です。いやー、正直なところ見る前はMariaさんを見慣れた私達には、誰が出ても「うーん」と思ってしまうのではと思っていたのですが、とんでもなかったです。とても素晴らしいダンサーでした。ちょっと手で表現しすぎるかなー、という気もしないではなかったですが、Mariaさんとは全く違ったテーストの踊りを見せてくれました。私は気に入りましたね。それに他の演目とのバランス的にもこの方が良いですよね。日本公演で多かった「印象的だったのはMariaさんとTTのアメリカンダンサー」というのは、ある意味ショーがアンバランスだったことを示しているとも思えますし・・・。昨年のMariaさんの時と全く遜色ない、盛大な拍手が送られました。

「At the End of the World」:
この曲は、前のRDoBからそのまま残された曲です。これを聞くと「Endless Journey」が聞きたくなりますねー。あれはいい曲でした・・・。そーいえば、 Eileen さんがPBSでこの曲をSoft Shoeで踊ったんですよね。うー、なんとかその映像が見たいものです。

「Slip into Spring - The Harvest」
例によって、上々颱風の「三味線ROCK」と同じく、各パートのソロがあります。この日はNicola ParovさんのGadulka?は不調でした。

「Riverdance」:
Saraさんの「Cloudsong」に導かれ、River Womanの Eileen さんが登場します。いや、本当に美しいです。そしてSoft Shoeの素晴らしさ! もう言うことはありません。River Womanを受けて、入れ替わりにPatさん登場! この人はステージを文字通り全部使って踊っていますね。そして、Hard Shoeの Eileen さんが戻り、2人のダンスです。息もぴったりだし、ともにルックスもいいし、ダンスもうまいし、本当に素晴らしいPrincipal Dancersです。次いで左右の3人ずつTroupeメンバーが登場。左側の一番右(NY版と一緒)に Susan さんがいます。徐々に前に出てくるときの体のくねらせ方、腰の振り方はLiffey以上に激しいですよ。そしてLeadの2人と並んで踊るときには、お約束の Susan さんとPatさんの笑顔でのアイ・コンタクト。とても楽しそうでいいですよね! 会場からは歓声や口笛が飛んでいます。そして、後ろの2列も姿をみせ、おなじみのRiverdanceのルーチンです。いつもここでは体が熱くなりますね。口笛や歓声が飛び交い、かなりの盛り上がりです。最後は大拍手でACT1は終わりを迎えたのでした。私もとても満足しました。


その後、ACT2が始まる前に、Donationを求めるアナウンスがありました。終演後キャストが箱を持って立つので、寄付してね、ということです。

(→ACT2に続きます。)



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