ビデオ・CD・本:『黒リバ』徹底比較。

 こまかいところを気にし出すともう止まらない・・・
Apr. 2001
posted by moriy

「まずはこの写真をご覧いただきたい」カシャ

K-tel Atlantic

「・・・?」

「いわゆる『黒リバ』((c)とんがりやまさん)である」

「はあ」

「この『黒リバ』およびRiverdanceのサントラCDについてはとんがりやまさんの詳細レポートがあるからすでに知ってると思うが」

「はい・・・でも何で2枚並んでるんですか?」

「もともと1枚持っていたんだけれども(これは頂きもの。右側)、こないだ下高井戸の中古CD屋さんでもう1枚見つけてな。それが左側」

「2枚持っておいて誰かに高く売りつけようっていう・・・」

「そう、、ではない! ・・・とも言い切れないんだけれども」

「ややこしいですね」

「とりあえずまあ『黒リバ』だし、とか思って買ったわけだ」

「で、きょうは自慢話ですか?」

「うむ。それも肯定しないわけでもない」

「ATOKに叱られそうな文章ですね」

「うるさい。今回言いたいのはだな、この2枚の違いを述べよ、という話だ」

「え、同じじゃないんですか?」

「違うんだなコレがまた」

「この写真で見てわかるんですか?」

「わからん」

「なんだ」

「じつは微妙に印刷の具合が違ってて、右側の方が彩度が低い感じなんだけれども、それは保存環境の違いということも考えられるからここでは含めない。とりあえずコレだ」カシャ

K-tel Atlantic

「入ってる曲名に関しては同じなんだけど、裏側の曲名表示に使われてるフォントとレイアウトが違ってる」カシャ

K-tel Atlantic

「なるほど」

「アーティスト名を見る限りは録音も一緒だと思う。じつをいうとこの右側のいままで持ってたほうの黒リバ、ジャケットだけでね(^_^;)、中身はわからんのだ」

「ふうん」

「そしてこれ。歌詞カードの背表紙」カシャ

K-tel Atlantic

「・・・これは同じですよね」

「いや、微妙にトリミングの位置が違う。単なる裁断の問題かもしれないけど、右側はダンサーのアゴまで見えてるだろう。さらに右上を拡大してみよう」カシャ

K-tel Atlantic

「な。これ売ってる会社が違うんだよ」

「『K-TEL』と『ATLANTIC』・・・」

「とんがりやまさんがレポートに書いているのはAtlantic盤。加藤泰文さんがご本人のページで紹介してるのはK-tel盤らしい。K-telってのは英米独でそれなりの会社(k-tel.com)らしくて、Microsoftと音楽ダウンロードで提携していたりもする」

「どっちが先なんでしょうね」

「ヨーロッパとアメリカで同時に別の会社が出したりするのかなとも思ったんだけど。で、まあ、われわれ研究グループはさらに調査を続けるわけだが・・・」カシャ

K-tel
K-tel
Atlantic
Atlantic

「これ、歌詞カード最後のクレジット部分の拡大。Altanticのほうには、靴の提供元が書いてある。これは歌詞カードに使われている写真のことだろうね。録音に入っている靴音を出している靴、とも考えられるけれど、ふつう楽器の販売会社までわざわざ書かないだろうし、マイケルさまはFREEDの特注品使ってそうだしね。あとこのページ、Atlantic盤の方が全体的に行間が狭い」

「こまかいですねえ」

「で、白リバ・ユニバーサル盤(UD53076)とかAtlantic羽根ジャケ日本版(AMCY-893)なんかみるとやっぱりDance Worldって書いてあるから、まあこれでおそらくはk-telが最初、Atlantic(黒&羽根ジャケ)が後なんだろうなあとも思うのだが、それだととんがりやまさんの書いている順番と違って黒リバが先になっちゃうのよね」カシャ

羽根ジャケの歌詞カード
羽根ジャケの歌詞カード

「単純に書き忘れただけかもしれないけど・・・」カシャ

K-tel Atlantic
K-tel 白・Universal

「これがCDのレーベル面。背景のヨレたティッシュペーパーは気にしないように」

「けっこう違いますね」

「Universal盤は中心の透明部分にまで模様が入っているな」

「はい」

「こちらにご注目ください」カシャ

K-tel
K-tel
Atlantic
白・Universal

「ゴチャゴチャ書いてあるクレジット部分の上から2行目」

「ホコリがついてますよ」

「そうじゃなくて」

「フォントが違いますよ」

「そうだけど、そうじゃなくて」

「数字が違います」

「それ! K-tel盤はTrack7だけはRTEも権利持ってますよ、と。そしてUniversal盤はTrack8がそれである、と」

「え、7曲目と8曲目って・・・」

「『Slip into Spring』と『Riverdance』だ。そしてRTEも関わっているといえばもちろん『Riverdance』」

「じゃ、K-tel盤は間違ってる・・・」

「ってことになるな」

「わー、なんかスゴい」

羽根ジャケ
羽根ジャケ

「羽根ジャケのディスクにはこういう表記はない。上にあげた歌詞カードにはTrack7云々と書いてあるけれど、この盤は収録曲目が違って7曲目が『Riverdance』だから問題ない。もしかしたらこれをもとに、構成が変わってるのに気づかないでK-telがそのまま転載して、なおかつDance Worldをしくじったのかもしれない」

「ふーん・・・」

「と、いうことでこのマニア垂涎のディスク、いくらで買う?」

「あ、やっぱり」

(※この件に関する詳細情報お持ちの方、連絡お待ちしてます。もしくはすでにどこかで出た話題であったら教えてください)


(01.5.16追記)

とんがりやまさんから情報いただきました(毎度どうもです)。
アトランティック盤にも実は複数あるらしいというお話。

とんがりやまさんのATLANTIC

「7567-82816-2」と、番号は一緒なんだけど、途中にハイフンが入っているという。

とんがりやまさんのATLANTICのディスク

ディスクは、こう。権利云々の記述はなし。
なんか、どんどん泥沼にはまっていくような・・・。

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