RD海外公演:RD on Broadway千秋楽レポート

Lilyさんから話題のRDoB最終日レポートです。早速に詳細なレポートありがとうございます!
posted by Lily

今日は8月26日。Riverdance on Broadway の最終日でした。
感想を忘れないうちにお伝えしたいと思います。

6月半ばに、「Riverdanceが8月26日に終わる」ということを知り、早速最終日のチケットを購入しました。去年の9月にNYに来て以来、9回目の鑑賞が最後となりました。

開演予定の午後3時、ほぼ時間通りに場内が暗くなり始めました。
いつもならすぐにアナウンスが入るのにな、と思う間もなく、舞台の向かって右手(上手?)の方から1人の男の人がマイクを持って舞台中央に向かって歩いてきました。場内がざわめくのとほぼ同時に、私が、「うそぉ〜」と声をあげたのは、それが Bill Whelan だったからです。

彼の舞台挨拶で Riverdance on Broadway 最終公演は始まりました。
彼の挨拶は、Riverdance についての簡単な回顧と、すべてのCast&Crew、劇場スタッフ、観客への簡単な挨拶などでした。Riverdance が始まった当初から参加している Orchestra のメンバーへの言葉を述べている時の、何とも言えない感慨深い眼差しが印象的でした。

今日のPrincipal Dancer は Eileen & Conor でした。
Patは、もともと8月は結婚式のためにオフの予定だったそうですが、事故による頭の怪我のため、予定よりも早く Ireland に帰ってしまい、結局その後は Conor がずっと Principal をつとめていたようです。
(これは私の憶測ですが、最初 Riverdance は4月に終わる予定だったんですよね?なので、そのつもりで結婚式を8月に設定したらBroadwayでの公演が延びてしまったので、最後まで Pricipal をつとめられなくなってたのかな、と。)

最後と言うこともあり、観客の反応も今までになく大きかったし、Dancerひとりひとりもとても楽しんでいたようです。

Hear My Cry

男性ソロは Michael Londora でした。
私が見た最初の3回は Brian Kennedy だったので、最初に Michael の歌を聴いたときは、何となく感じが違うなぁ、と思いましたが、それからはずっと Michael の歌を聴いているので、すごく馴染んでいるように思えました。

Reel Around the Sun

今日は、最初から観客の拍手あり、歓声あり、でDancerたちも笑顔の人が多くて、とても楽しそうでした。
Tokiko さんもいらっしゃいましたよ。
Dancer たちがいったんひいて、Conor のソロの後、またみんなが出てきて最後はV字になるところがありますよね。いつもは Conor を中心としたV字で終わるのに、今日は後ろの男性3人ずつが最後に前に出てきました。なのでVの左右に男性3人ずつが並んで終わりました(イメージつかめますか?)。

The Heart's Cry

女性ソロは Kira Deegan でした。ところどころ高音がのびきっていないところもあったような気がしますが、はかなげな声がいいのでしょうね。(私、個人的には Sara Clancy の方が好きなのですが)。

The Countess Cathleen

Tokiko さん、いらっしゃいましたよ。ソフトシューズでの Jig,とても軽やかに踊っておられました。ハードシューズのパートになってからは何人かが入れ替わっていたので、Tokiko さんはいませんでした。

Caoineadh Chu Chulainn

今年の5月に見た Show から John O'Brien です。それまでは、Ivan Goff でした。今日はところどころアレンジされていたような気がします。

Thunderstorm

私が一番好きなのがこの"Thunderstorm"です。
タップのリズムを覚えてしまったくらいなのですが、今日はここでも少しアレンジされていました。
いつもは(Conorを除いて)8人だったような気がするのですが、今日は(Conorを除いて)10人でしたし、いつもはV字になってConor が前面にいるのですが、今日は半円(上半分の円)になってConor を囲むような感じになっていました。この半円形から直線になっていくところで、いつも(V字から直線になっていくところ)より少し長めだったような気がします。

Shivna

いつもは男性一人女性一人で、最後は男性が地面に伏せて女性が右手を天に向けて終わるのですが、今日はここでもアレンジされていました。途中で、舞台の奥の高くなっているところを女性3人(みんなソロで踊っている人と同じ衣装です)が左から右に踊りながら横切って行ったり、男性ソロが Singers の間を通り抜けて行ったり。最後は女性が地面に伏せて男性が右手をあげて、いつもと逆で終わりました。

Firedance

過去8回、ずっと Rosa Manzano Jimenez で、この人のダンス大好きだったのですが、今日は Nelida Tirado という人でした。残念ながら、かなーりいけてなかったような気がする。
Rosa と比べてずいぶん背が低い、ということや、顔立ち、ということを言ってしまうと失礼かもしれませんが、手の動きもダンスそのものも、何だかぱっとしなくて。ドレスが長すぎて裾を踏みながら踊っていた感じ。途中でひっくり返ってこけちゃうし。一緒に行った友達(彼女は2回目)も、「何でこの前の人(Rosa)じゃないの?この前の人の方がよかったー」と言っていました。

At the Edge of the World

いつもと変わらず、Michael の甘い歌声でした。

Slip Into Spring - The Harvest

CDでもよく聴いていますが、やっぱり生はいいなぁ、と思いました。

Riverdance

女性の衣装が少し違っていました。いつもはブルーグリーンっぽい上下の衣装ですが、今日はブルーグリーンっぽい上着に赤いスカートでした。最後、Eileen と Conor が前に出て、後ろで一直線に並んだ Dancer たちがそれぞれの場所でまわるところで、今日は男性はそのまま前を向いたまま踊り続け、女性だけがまわっていました。まったく個人的なことですが、私のお気に入りはRyan McCffrey で、いつも端っこの方で目立たなくてさみしかったのですが、最後 Eileen と Conor も含めてひとつのラインになるところで今日は私が見た中では初めて、Eileen のとなりに来て中央にいました。すごくうれしかった!

前半が終わると、もう半分終わっちゃった、とさみしくなりました。
私は、前から7列目の中央(舞台中央に設置してあるマイクが真正面に見えるぐらい)の席でしたが、斜め前に座っていて、何度も立ち上がって拍手していたおばさんは、前から6列目にも関わらずオペラグラスでじっと見ていました。
何をそんなに見ていたんでしょう・・・?

American Wake & Lift the Wings

いつもDancerたち自身がとても楽しそうに踊っているところですが、今日はいつにもまして、遊び心がいろんなところに見られました。
女性たちはみんな髪の毛をとめたり、くくったり。Eileen も、うしろで3本の三つ編みにしていました。とってもキュートでしたよ。
衣装も、肩を出したりでラフな感じでした。何人かの女性がソロで踊る他に、バレエの真似をして女性を持ち上げて男性の足の間を通してみたり、女性が男性を抱き上げてまわってみたり。
Michael と Kira の歌を聴くところでは、ひざまくらをして舞台の上でくつろいでいるカップルもいました。

Heal Their Hearts / Freedom

Michel Bell の歌はいつも素晴らしいですが、今日もとても感情がこもっていて、素晴らしい歌声を聞かせてくれました。

Trading Taps

ここも、いつもより少し長めだったような気がします。
Conor が Principal になったばかりの頃は、何となく頼りなげな気がしたのですが、すっかり貫禄が出てきた、というか、今日はすごくよかったです。

Morning in Macedonia

これも、"Slip Into Spring - The Harvest"と同じく、CDでもよく聴いていますが、やっぱり生はいいです。

The Russian Dervish

いつもは男性3人、女性3人ですが、今日は最後だからか、男性4人、女性4人でした。そのうち男性1人女性1人は、最初のうちは特に何も踊らず、何となくみんなに押し出されるように、輪に加わったような感じで、少し演技も入っていたような気がします。

Heartbeat of the World - Andalucia

前半の "Firedance" でかなり印象が悪かったので、あんまり期待せずに見ていました。この時はこけもせず、無難にこなした感じ。そもそもフラメンコに見えないぐらい、何だかいけてなかったんですよねー・・・。Rosa の時は、すごく好きな部分だったのに。

Ri Ra

この時も、メインの女性3人以外の衣装が、ちょっとラフ(セクシー?)な感じ。メインは、Eileen、Sinead、ともう1人名前がわからないのですが、Sinead が Understudies だから、もしかしたら、もう1人の Understudies のSuzanne だったのかしら?この人が Principal を踊るのが見れなかったことはちょっと心残りです。

Homecoming

Athena の Fiddle も Robbie の Bongos もいつものようにとってもよかったです。いつもなら(といっても Amanzi がなくなって Michel の歌が入るようになってからですが)ここに Rosa も加わるのですが、今日は Nelida は入らずAthena と Robbie だけでした。Nelida がここに入ったらどうなるんだろう、とちょっと不安だったので、これでよかったです(偉そうですけど)。

Home and the Heartland

だんだん終わりに近づいて来ているのがわかるので、静かに聞いていました。

Heartland

何も言うことなし、です。最後だ、と思うだけで、感動しながら見ていました。誰1人ずれることなく、完璧に揃っていました。

Finale

Singers は、今日歌っていた人だけでなく、控えの人(?)も最後は舞台の上に出てきていました。全員集合だったのかな?"Thunderstorm" のメンバーが出てきて、最後舞台の前の方でポーズをとった後、舞台から降りて走って観客席の横のドアから出て行きました。どこに行くの?と思ったけど、少ししたらみんな舞台のそでのところに戻っていました。こんな時にど真ん中に座っていた私は誰も間近で見ることはできませんでした。ちょっと残念。最後はみんな笑顔で手を振って去っていきました。舞台に幕が下りて場内が明るくなるまでの間の音楽もいつもと少し違ったような気がします。

本当に最後の最後、Eileen の目が少し潤んでいたような気がします。私も、泣いてしまうかな、と思っていましたが、Shannon Company のみなさんに、素晴らしい時を本当にありがとう、という思いでいっぱいになって、すごくあたたかい気持ちで劇場を後にすることができました。


個人的には、できれば Eileen & Pat で最後をしめて欲しかったな、とは思います。Conor も Understudies で 時々 Principal をしている時の方が余裕が感じられたような気がしますが、最後は楽しんで踊っているように見えたし、貫禄も出てきていたと思います。

私が最初に Broadway で見た時の Principal は Sinead McCafferty &Martin Brennan でした。Pat Roddy はもちろん素晴らしいのですが、個人的には実は Martin Brennan が結構よかったなーなんて思っています。またいつかどこかで彼の Dance が見られたらいいな。

で、Broadway での Riverdance は終わってしまいましたが、私はShannon しか見たことがないので、こうなったら、Troupe 3つとも見たいなぁ、と思って。で、Liffey を見る機会はしばらくなさそうなので、NY在住という特権を生かして、9月にミネソタまで Lagan の Riverdance を見に行く予定です。もう飛行機も Show のチケットも買ったので、後は仕事が忙しくなって週末出勤しなくちゃいけない、とか、悪天候で飛行機が飛ばない、ということがないよう祈るのみです。

その時のことはまたレポートさせて頂きますね。

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