RD2008:7/3昼:

ぞのさんから福岡最終公演の貴重なレポートです。ありがとうございます。
Jul. 21 2008
posted by ぞの

7/3に福岡公演に行ってきました。
観劇初心者が掲示板に投稿したり、
ましてやレポートを書くことなど、
恐れ多くかなり勇気の入る行為なのですが、
大阪公演で偶然けいとさんにお会いし、
「地方公演のレポートが少ないので是非!」
とお声をかけていただき、
(別れ際にも念を押されて!笑)
素人の駄文で大変恐縮なのですが、
書かせていただきました。

職業柄、不定休な為、なかなか鑑賞機会に恵まれず、
最後のJapanツアー、こうなったら日本全国どこでも行ってやろう!
と思い、スケジュールとにらめっこしていたら、
辿り着いたのが福岡公演でした。
そういえば、学生時代の友人が福岡に帰郷していたなあ・・・
と思い出し、同窓会気分で関東から遠征してみました。
東京最終公演に連れて行った友人が「人を元気にする舞台」と、
とても喜んでくれたので、今回もそうなればいいなあと。

前日は福岡市内を観光。
ちょうど博多祇園山笠の開催時期であり、
駅前広場やショッピングモールなど様々な場所で
絢爛豪華な飾り山が展示されていました。
博多ラーメンのハシゴなどもしてみたのですが、
街中でRDメンバーの皆さんと遭遇することは無かったです。
公演の合間を縫って博多の文化やグルメを
堪能できたのなら良いのですが。

会場の福岡サンパレスは博多駅前からバスで10分程度の立地条件。
私が到着した30分前には、数人しかお客さんは居なかったのですが、
徐々に開場待ちの列が出来はじめ、
最終的には数百人規模にも膨れ上がりました。
平日の昼間の公演でしたが、
当日券を買い求める方も結構いらっしゃいました。
ただ、スタッフの対応は今までの会場で一番厳しかったです。
結局は形だけだったのですが、
「カバンを開けてご入場下さい」
「カメラは入り口でお預かりします」
とアナウンスが入るなど物々しい雰囲気でした。

場内は狭すぎず広すぎず、ちょうど良い案配。
でも、オケピの部分が張り出しており、
ダンサーが目の前まで迫って来ないので、
客席と舞台の距離感は遠く感じました。
あと、九州のRDファンが集結する凄い光景を
期待していたのですが・・・
歓声や拍手は控えめ。
周りで手拍子したりスタオベしたりしていたのは
自分だけだったので、ちょっと恥ずかしかったです。
初めてご覧になる方や上品な方が多かったのでしょうか。

しかしながら、RDの魅力は確かに伝わっている様で、
ロビーのベスト版DVDのプロモに釘付けになっている方から、
「とても人間業とは思えない・・・」という声が漏れてきたり、
隣に着席していた年配のご夫婦は『Riverdance』の演目中、
ずっと「こりゃ〜凄い!凄い!!」
と感嘆の声を連発していました。
さりげない瞬間ではありますが、ファンとして嬉しかったです。

さて、公演内容ですが・・・
本日のプリンシパルはJason OremusさんとSiobhan Mansonさん。
自分はJoeさんに感化されたというか、
「演者と観客とが一緒にその場限りの舞台を作っていく」という
RDの真の魅力を教わったような気がするので、
「最後にもう一度、Joeさんのリードが観たい!」
と思っていたのですが、このペアを拝見するのは4回連続でした。

作品世界に圧倒されているのか、はたまた様子見なのか、
開演後も静かな観客席の中で、
『Reel Around the Sun』でJasonさんが出てきた時、
センターの一角から妙に力強い拍手が沸き起こっていました。
「九州ジェイソン会」とか結成されているのでしょうか(笑)。
この日のJasonさん、
力強いアピールと重厚感のあるダンスは健在でしたが、
何よりステップのキレが増しており、
『Thunderstorm』や『Trading Taps』の
高速タップの見応えも勿論ですが、
どの演目でもポジションが綺麗で惚れ惚れしました。
『Riverdance』では「もっと!もっと!!」と言わんばかりに、
ランベグやパーカッションを激しく鼓舞。
終始気持ちが乗っていて、ジェイソン祭り的な展開でした!
お客さんが反応を返してあげれば、もっと盛り上がったかと思います。

九州のうだるような暑さの中、
Siobhanさんも疲れを感じさせない軽快な演技を披露。
Soft shoeでのしなやかな所作と、 Hard shoeでのメリハリのあるステップで魅せてくれます。
そして、今日も笑顔!笑顔!!笑顔!!!
いつもながら、サービス精神旺盛な
目線の配り方と笑みの振りまき方には感謝です!
何度も目が合った・・・ような気がしました(笑)。
Siobhanさんの心から舞台を楽しんでいる姿に、
こちらまでウキウキして来ます。

RDはあまり表情を見ていく作品ではないのかもしれませんが、
Joeさんの見せ場での気迫の表情
(余裕に満ちたステップと叫びっぷりも!)や、
Rocioさんが時折見せる憂いを含んだような表情が堪らないです。
『Reel〜』でのTokikoさんの凛凛しい表情や
『American Wake』でのHarukaさんの
弾むような笑顔も私のお気に入りです。

そのRocioさん、渾身の『Firedance』。
博多も暑いが、Rocioも熱い!!
フィニッシュの瞬間、
「すみません・・・ここでスタオベしても良いですか?」
って思っちゃうほど、情感がほとばしり最高でした!
表情から身体のラインの動かし方、
そして指先に到るまで神経が行き届いており、
全身表現を使って魅せて魅せて魅せまくります!!
小柄なRocioさんが今日も大きく燃えて見えました。
(体格以上の存在感と言えばKevinさんもですが)

その他、Hayleyさんがカラオケに引っ張られ苦しそうになる部分や、
Tobyさんがダンサーとぶつかりそうになる場面、
Siobhanさんの『Caoineadh Chu Chulainn』の衣裳の解れ、
あとMattさんの演奏も、ちょっと調子が悪かったかなぁ・・・等々、
若干「おや?」と思う所はありましたが、
大きなアクシデントも無く、無事フィナーレを迎えました。
以前、体調不良か何かでMarkさんやEvgeniaさん不在の
短縮バージョンの日を観た事があったので、
福岡まで来たんだし、メンバーの元気な姿が観られれば、
それで幸せです!!
う〜ん・・・今日のFinaleでも、
Rocioさん登場シーンでパルマ風のタイミングに
自分が合わせられなかったが心残りです(苦笑)。

最後は特に粘るお客さんもおらず、カテコ無しで終演。
サンパレスはすぐ側が博多港で、外を歩くと潮風が薫り、
気持ち良く余韻に浸ることが出来ました。
会場を出ると楽屋口の前にバスが停まっていて、
続々とメンバーが乗り込む所でした。
自然発生的ではありますが、花道風に左右にファンが分かれ、
一人ひとりのメンバーを拍手で見送りました。

最後の最後に、前のバスに間に合わなかったJasonさんが出てきて、
ファンの前で歩みを止めて、
「今日はありがとう。楽しんでくれた?」と声をかけてくれました。
Jasonさんはいつもファンとの関わりを大切にしてくれて、
これまでも写真やサインをお願いするので精一杯だった自分に、
緊張を解きほぐすかのように色々と話かけてくれて、
その人柄にも感銘を受けました。
Jasonさんだけではなく、どのメンバーも気さくな方ばかりで、
劇場に足を運ぶ度にカンパニーに愛着が湧いて来て、
別れるのがとても寂しいです。
最後にサンパレスの前で信号待ちになったバスの中から、
沿道のファンに向けて手を振り続けるメンバーの姿が印象的でした。

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