RD2000:12/16昼:ををを!

ご隠居ぉ、タフですねえ・・・。
posted by とんがりやま

12月16日(土)13:00〜

本日のネスレ:
ゴールドブレンド+きっとカット&クランチ

本日の主演:
Ryan Carroll
+Roisin Cahalan
+Maria Pages

 長いようで短かったジャパン・ツアーも、いよいよあと2日、4公演を残すのみ。今年はじめのLOTD以来の大阪城ホールに、ふたたびやってきました。

 会場外でテントを建てて、グッズを売っている。もちろん会場内でも販売しているんだが、時間があったので覗いてみると、おや、ロゴ入りのオペラグラスがあるではないか。名古屋で無地のを400円で売っていたのはなんだったんだ???
 しかも、これは大阪限定なんだが、去年の売れ残りのポロシャツ+Tシャツ+プログラム+ピンバッジをセットにして、通常価格1万円を半額の5000円で「プレミアムバッグ」として売っているではないか。な、なんだこれは!?

 関西商法まるだしの話はどうでもいい。勝手にやっとくれ(とかいいながらポロシャツ欲しさについ買ってしまったのだが ^^;;)。
 そんなことよりステージである。この回のプリンシパルは、名古屋に続いて2度目のライアンさん+ロシーンさん。前回観たときは、ロシーンさんの快活なダンスに魅了されてしまったんですが、2度目となるとさすがに細かいところをチェックしてしまう。うーむ。どうもこの人のダンスは、ソフトシューズでもハードシューズと同じように踊ってしまうんですね。『The Countess Cathleen/Woman of the Sidhe』がいちばんわかりやすいんだけど、前半と後半で全く違うタイプのダンスを演じ分けなければならないところを、彼女はどうしても同じようにやってしまう。陽気で明るいダンスを踊るし、タイプ的には好きなんだけど、やはりそれだけではプリンシパルとしては難しいものがあるのかなあと腕組みしてしまった。
 ライアンさんは、そつなく上手にまとめるタイプ。ダンスマスターとしてはおそらく最高でしょうね。

 演奏陣でいちばんアドリブを多用したのがサックスのポールさんで、『Trading Taps』のソロの部分など、毎回あの手この手で攻めくる。もちろん、中にははずす回もあるわけで、もうちょっと素直にメロディラインを吹けばぁ?と思わぬでもないんだが、まぁこの場面はジャズなんだし、いいか。それにしてもアメリカン・タップの3人組の元気なこと。あれだけやって汗ひとつかいてない(ように見える)のはスゴイ。

 何度も観ているとどうしても少々いぢわるな目線になってしまうし、そういうのって結構イヤミなことだし、「だからどうした」とみなさんから突っ込まれそうなんで、言い訳のようになってしまいますが、全公演を通しての平均レヴェルの高さ、これはやっぱり強調しておいた方がいいでしょう。私が見た範囲で言う限り、とにかくダレた瞬間というのが一度もない。もちろんプリンシパルの存在感では毎回いろいろ思うところもあるんですが、最後に群舞であれだけの迫力のものを見せられるとねえ。宮本亜門のセリフじゃないですが、つくづく「観客を楽しませることを知っている」ショーなんだと思います。

 モーガン・クローリィがいないのは寂しい。歌のシーンのテンションが一気に下がる。思えば彼も「リヴァーダンス」の顔だったんだなあと、改めて思いました。

 最後に悪口をひとつ。ワタクシ、『Ri-Ra』はいまいち好きになれません。変拍子というコンセプトだけで突っ走っていませんか?あの曲。途中の女声コーラス部分はなんだか安物ハリウッド映画みたいだし。華やかなダンスはともかく、音楽的には他の演目とのレヴェルが違いすぎるように思うんですが、如何でしょ。

▼△とんがりやま▽▲DEC.2000

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