RD2000:11/26昼:11/26昼の部を見ました

大学でマンドリンクラブに所属されているというB2の住人さんのレポートです。独自の視点とタイトル付けのセンスに注目!
posted by B2の住人

おとといの演奏会の打ち上げの徹夜で二日酔い、というダメージが抜けないまま臨んだ26日。朝起きるのすら一苦労だったのだがめげずにFIGHT!!

開演三十分前ぐらいに席に着席。ちなみに20列38、39番です。まだこの時点で客席には人が居なくて舞台との距離の近さに感動を覚えていました。すごくクリアに前が見えたもので。39は端っこの席で通路をはさんでミキサーブース(でいいのかな?)があり、さらに自分の居る場所に実感が。いやー快くこの席を譲ってくれた友人に感謝です。

席についてまず目に付いたのは舞台を取り巻く渦巻き模様。特別な意味があるのかな?で舞台の下手側にあるオケ席を見て唖然。社会科の授業で使う世界地図ぐらいある馬鹿でかい太鼓が。ああ、コンサートのティンパニの音ですらオケの音を消すのに、あんなものならしたらどうなるんだろう、などと考えてました。 開演十分前ぐらいになるとだんだん席も埋まり、ホールに緊張が漂いだします。

いよいよホール全体が暗くなり舞台が始まりました。

一部(曲順に)
最初

気が付いたら舞台上にダンサーたちが。いつの間に・・・。音楽が鳴り始めダンサーたちが踊りだす。
私はアイリッシュダンスというものをはじめてみたのですが「すげー!!」。人間がホバリングしてる。上半身が動かないのに下半身の動きが・・・。なんだありゃ。
あっ、というまにダンスが終了して舞台暗転。舞台奥へとダンサーが消えていく。このとき思ったのはプロってすごいということ。
彼らの目には一秒というものが空間と一体になって見えてるんじゃないだろうかと思った。あんなにそろった動きが出来るなんて(指揮者がいても音がまとまらない音楽人なので)。 かっこいいな、ダンスってすごい。

女対男のシーンですかね。

けっきょく世の中女のほうが強いなーなどと思いながらみていました。

兄貴達

舞台がくらくなったと思ったら激しいフラッシュがをバックに人影が。またもや演出うますぎ。
男ダンサーが鳴らす激しいタップに体が熱くなりました。熱い兄貴達でした。

アブノーマル?

俺もあんな熱いタップを踏みてー(このへんテンションあがってきました)、とか思っていたら舞台暗転。舞台上には上半身裸のダンサーが狂おしく踊っている。激しく、悲しく。 男の色気ってのはきっとあんな感じのオーラのことでしょう。すんごくかっこよかったです。
あとでビデオを買ってみたらこのシーンなし。なんで?

フラメンコ

舞台が赤に染まり(今までと違う展開だ)オケのギターの人にスポットがあたる。泣きのギターソロを聞いていると炎のようなモチーフをバックにダンサーが登場。スポットを浴びて舞台に登場。ドレスってあんなふうに表現されるものなのか?表現力がすごい。まるで炎の女神がおどっているのでは、と感じました。
このシーン、オケとダンサーの気迫が違う。
涙でました。胸に迫る何かを感じました。

このギターの人、とんでもなく上手なギターを聞かせてくれました。あのギターは何だろう。スパニッシュギターを使っていたのかな。とにかく脱帽。

フィドル?

ヴァヨリンとドラムの掛け合いが面白い。とくにピアノの音量で掛け合っているところが印象的。
オケの人みんな楽しそうに楽器ひいていました。
楽器はやっぱりあんなふうに楽しくひけるのがいいですね。
ヴァヨリンとフィドルには楽器として違いがあるのでしょうか?あるいは奏法上の違いなのかな?
(moriy注:言葉の定義について論争はあると思いますが、モノは同じです。掲示板過去ログに『フィドルの本』その他についての書き込みがあります。)

最後にリヴァーダンスのテーマ。

私が「リヴァーダンス」を知ったきっかけはアイルランドのバンド?イニシュフリーキョールというグループのCDに入っていたからなのです。 が、なまで舞台を見てきいて激烈に感動。フルで音が入ると迫力が違う。
タップの音も含めて曲。舞台、いやホール全部、拍手も含めて一つの楽器という感覚。
大迫力。涙でました。

お休み

一部が終わると相方はダッシュでWCへ。
ものすごい混雑に驚いていました。早い者勝ち。
一部に例の太鼓が使われていたのを相方は見ていたらしいが私は見ておらず。すごい残念でした。

二部
祭り

祭りですね、はい。元気良さそう。でも帰るときは寂しいですね。まして、別れとあらば。よく伝わってきました。
このシーンを見たらなぜかねぶた祭りを見たくなりました。

黒人霊歌?

力づよい歌声でした。しぶいっすね。

バトル

おもしろいっ!!ブラックの人の表情が豊か。
両者の動きの違いも興味深かったです。
ブラックの人の動きって体の筋肉の厚みを感じさせないやわらかさがあったように思います。
サックス、渋すぎ。JAZZって聞かないのですが興味が湧きます。

ロシアン

オケの人の民族楽器に注目。あの弓弾きのたてに構える物体は何だろう?マンドリンに似ているけど?どこの楽器だろう。興味深い。
(moriy注:おそらく、Gadulka、ではないかと。東欧の、マンドリンの仲間にあたる楽器のようですが・・・。)

人間メリーゴーラウンド?人間サーカス?回る回る、くるくる、ぐるぐる。人間は鍛えるとあんなことも出来るんですね。あんな動きしたら自分はきっと一日起きれないだろうという動きでした。

フラメンコ2

黒のドレス。かっこいい。
大地の鼓動、ですか。やっぱり打楽器にはそういったものを感じさせる力があると思うのですが。

おしまい

人間打楽器。いやー、音楽ってホントにいいですね。
生の人間だけでこれだけの感動を作り出せるという事実を知りました。

アンコール

拍手の渦でした。
この頃になると私の前の席の人は大半がたっていました。私から見て左半分がほぼ全員総立ちだったのに対して右側がそんなにでもないという対比が面白かったです。
舞台と会場の一体感が感じられたのではと思います。
あと、舞台奥で歌手の人たちが取る拍手のリズム(ミシェル ベルさん)が難しかったです。シンコペーションをとっていて。

最後に
リヴァーダンスはすごい、という言葉と曲だけを頼りにはじめてみた公演でしたが「すごいもの」を見せていただきました。
音楽と踊りというものがどこからきて表現されるのか?
そういったことをじかに感じ取れる舞台だったと思います。
とにかく1回見ただけでは足りないですね。何度でも見たいです。

ビデオ?ええもちろん速攻で買いましたよ。

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