LOTD2000:1/29夜:M.さんの場合

 M.さんのレポートです。ありがとうございます。
2000
posted by M.

なんか不完全燃焼…

去年の Riverdance とは打って変わって冷静にオペラグラスを覗いてしまったLOTDでありました。 たどり着くまで20分はかかった遥か彼方の席までは、舞台の熱い波動がいまひとつ届かなかった…というせいだけではなく。

やっぱりプリンシパルなんですよ、どうもしっくりこないのは。『ボレロ』とくればジョルジュ・ドンの如くに、LOTDはマイケル・フラットリーなんですワタクシには。もう払拭できないこのイメージ。マイケルさんの登場シーンなんて、ビデオじゃ何度見ても面白かったのに、今回のデズモンドさん(でしたっけ?)、どうもハマらない。振りと心が一体化してなくて、なんかチグハグ感(かと言って自分に合った振りを編み出すわけにもいかないんでしょうけど)。このチト大味な一大スペクタクルは、カリスマ・ダンサーが圧倒的存在感で押し切ってくれないと、どうも説得力ないんですよねえ。

ビデオで見ててお気に入りのワルモノ集団(あのテーマ曲がたまらん)と、フィナーレのPlanet Irelandだけは、今回も印象に残りました。デズモンドさんチームの際立った印象の薄さに対して、ワルモノ集団はカッコ良かった。自分が演るなら断然こっち。(ビデオで、最初の登場時の柵状の照明が暗黒の地下で鍛えてるような気配を醸し出してて好きだったんですけど、今回はどんなでしたっけ?忘れてしまいました。)

今回のワルモノの衣装はビデオよりもリアルな雰囲気が出てて好きですねえ。それにしても対決シーン(Hell's Kitchen?)で両グループが同じ振りで競ってるところなんかは脳が無いって気がするんですけど。それぞれのキャラクターが浮き立つステップ合戦とかやってくれれば面白いのに。一番好きな場面は、LOTDが囚われた時のワルモノ団の登場。扉がパカッと開いてスモークとライトに照り上げられてこっちに向かってくるあの構図。ここだけ抜き出して別のドラマで使って欲しい…主人公の男につきまとう戦時下の悪夢の残像シーンとかで。銃口つきつけられてアワヤってとこでいつも目が覚めて…みたいな(陳腐な発想でスイマセン)。

あとはもう、記憶もおぼろげで…。そういえば She Moves Through the Fair って大好きな歌なんですけど、今回ありましたっけ??(プログラムも買ってないんで、今となっては.....って感じです)デズモンドさんの顔もボヤけてきてますし...いや、別に嫌いなわけじゃないんです。彼の他の舞台とか観てみたいですよ…アイリッシュ版『スワン・レーク』のプリンスかなんかで…

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