LOTD2000:1/26夜:Jagrさんの場合

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2000
posted by Jagr

東京国際フォーラムに開演15分前くらいに到着。客席を見渡すと、1階席は9割方埋まっている。よしよし。当日券はS,A,B席それぞれ出ていたようだ。

さっそくパンフレットとTシャツを買う。このパンフレット、アメリカ版らしいのだけれど、英語でLOTDがどんなに人気があるかってことを簡単に紹介している。日本版をつくる程売れないのかな。うーむ。

まあ、英語なのはいいとしても、ダンサーの紹介がないのにはびっくりした。ふつうあるだろ、誰が躍ってるとか、バイオリンは誰とか。名前があるのは元主役のプロデューサーのマイケル・フラットレーだけ。まあLOTDはマイケルが自分が主役躍るためにつくった舞台だから、マイケルの名前がでるのは当然としても、引退した後も後輩ダンサーが有名になるのは許せないらしい。
まあいいや。大事なのはステージだ。

今日の席は先行予約で取っただけあって、舞台正面15列目という絶好の位置。ダンサーの表情や足元まではっきり見える。隣のカップルはリバーダンスを観たことがあるらしい。後ろでは音響がどうとか、ニューヨークではどうだとかいった会話をしている中年夫婦。周囲のお客さんはリバーダンスを観たことがある人が多かったようで、手拍子ししたりで楽しんでいた。

前半40分に休憩をはさんで後半45分のステージで、7時開始で9時ちょっと過ぎに終了。前半は登場人物紹介。主人公のロード、妖精、ロードの恋人、娼婦、暗黒のロードらがそれぞれ自分のテーマ曲に乗ってダンスを披露。お楽しみのラインタップ(ラインダンスのタップ版)もたっぷりある。見事だ。ウエットスーツみたいな衣装のバイオリンデュオ、アイルランドらしいグリーンのドレスのソロシンガーも登場。ダンスでヒートアップした舞台を静める。

前半はこれといったストーリー展開はなくて、淡々と進む。この辺はリバーダンスと似てる。ストーリーはなくても、テクニックで魅せる舞台だ。

場面が変わると、無意味に吊り屋根が動いたり、赤い照明がちらついたりする。舞台装置にはえらく凝っている。ダンスをじっくり見せれば、セットなんていらないのに。そうそう、2階席のお客さん用にか、舞台脇に大きなスクリーンを置いて、ダンサーの表情や足元を追ってた。サービスなんだろうけど、視界にスクリーンが入って邪魔なんだな。

後半に入ると、物語が動き出す。妖精が暗黒ロードに襲われ、大事な笛を折られてしまう!ピンチ!ここ、暗黒戦士たちがC3POみたいな金ぴか妖精をなぶるなぶる。輪に なって妖精に詰め寄るところが見せ場。暗黒戦士がんばれ!妖精をやっつけろ!

暗黒戦士と暗黒ロードって、なぜか主人公のロードや正義戦士たちよりかっこいいのだ。この舞台、マイケルが自分を主役にする舞台を自作自演したくらいだから、主役のロードが重要なんだけれど、このロード、細いんだよなあ。上手いんだけれど、華奢で存在感が薄い。若造って感じ。ひょっとして、マイケルは「今度のロードもマイケルには及ばなかったな」と思わせるために、わざと華奢なダンサーをロードに選んでるんじゃない?

姫ぎみのピンチに王子様登場。ロードが子分を引き連れて妖精を助けに来ちゃうのだ。ロードと暗黒ロードとの一騎討ち(タップの早さで強さが決まるらしい)。華奢な体格のロードとがっしりした上半身の暗黒ロード。どうみても暗黒ロードの勝ちだと思うのだけれど、なぜかロードが勝ってしまう。折られた笛も元通りにして、平和が戻ったかに見えた。

ところが、暗黒ロードは卑劣な罠を企んでいた。娼婦にロードを誘惑させて、ロードが一人になったところを暗黒戦士が一斉に襲うのだ。不意を突かれて捕われてしまうロード(やった!)。ロードの証しであるベルト(ちゃちい ビデオのマイケルはすごーく立派なベルトしてたのに・・)も奪われ、暗黒戦士が雄叫びを挙げる(いいぞ!)中で処刑されるロード。呆気無く殺されてしまう。

部下にベルトをつけさせ、得意満面の暗黒ロード。遂に君の時代だ。おめでとう。ところが、妖精がロードを復活させてしまう。余計なことを。死んでから1分足らずで復活するロード。形勢逆転、今度は暗黒ロードと暗黒戦士たちが簡単にやられてしまう。強そうなのに・・戦闘シーンがあっさりしすぎなんだよなぁ。

正義が戻ったところでフィナーレ。正義戦士も暗黒戦士もロードの恋人も娼婦も暗黒ロードも全員揃ったラインタップを最後にたっぷり披露。迫力のダンス。打撃音。すごい。

前半は堅かった客席も、フィナーレではダンスに手拍子を合わせ一緒に盛り上がる。アンコールではスタンディングオベーションも出て、満足してステージを終えた。

満足したんだけど、期待通りだったんだけど、期待以上じゃなかったかな。
ラスベガスで観て以来、期待が膨らみ過ぎたのと、リバーダンスと比べると構成がやや劣るので、もう最高!大満足!とまでは言えない。ひょっとしてダンサーの皆さん時差ボケ?

それから、音響が良くなかった。タップの打撃音を拾う床マイクの具合が良くないのか、躍る場所によってはタップ音がこもったりかぶったりしていたのが残念。

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