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Feet of Flames(Denver公演)




さてマイケルさま最後の公演か? と話題のFOF、在Denverのしげさんからレポートいただきました。ありがとうございます!(上記のリンクの日記、7/26の項にも同じ文章があります)

Feet of Flames(FOF)Denver公演を観に行ってきた。
人類最速(35タップ/秒!)のタップダンサー、Michael Flatley(MF)プロデュースによる、
世界最高のアイリッシュ系ダンスエンターテイメントだ。

昨日の公演について書く前に、しげがなぜMFとリヴァーダンスに興味を持ち、
今回FOFを観に行くことになったかから書く。
一部記憶があやふやでごめんなさい。

【〜第一部・MF前夜〜】

今を遡ること約一年半ほど前、テレビでタイタニックのダンスという特番を見た。

内容はほとんど忘れてしまったのだが、
Moriyさんのページによるとどうやらパパイヤ鈴木(おやぢダンサーズ。サザンのライヴにも登場)や
エンクミが出ていたらしい。
そこで目にした映像が、数十人のダンサーによる一糸乱れぬ超高速タップ!
これがLord Of The Dance(LOTD)であった。
すっげぇ〜、と思っていたら「大阪公演ただいまチケット発売中!今すぐお電話!」とのCMが。
こりゃ観に行くしかないっしょ、と思いチケットを即ゲット。
連れ(当時)に「ダンス観に行くからね!」と宣言し、その日を楽しみに待った。


【〜第二部・MFそしてLOTDとの遭遇〜】

公演日は忘れたが、Moriyさんのページによると
2000年2月5日(土)6日(日)どちらかの昼間だったと思う。
場所は大阪城ホール。
チケットを取ったのが特番放送のタイミングだったため、
席はA席(8400円)のだいぶ後ろのほう。
当時はまだ何も知らなかったため、
MF本人が出演しているかどうかもわからずただ眺めていた(苦笑)。
さらには席が遠すぎて肝心のステップがよく見えない。
加えて、これは後から感じたことだがこの日は客のノリがいまいち。
Moriyさんのページの公演レポートでも明らか)

あとから購入したVHS版「LOTD」を見て知ったのだが
何度かやるはずのアンコールも一度で終わった気がする。

この日はふーん、こんなもんかぁ、まぁ楽しかったな、ぐらいで
パンフもグッズも購入せず帰宅。

後日、「やっぱりビデオ買お〜♪」と思い購入。
それを見て「こんなすごいことやってたんだ!!」と驚愕した。
MFのソロはかっこいいし、音楽のノリはいいし、
観客の盛り上がりも最高。
「やっぱりすごいショーだったんだな〜」と思い、
それからしばらくはビデオ鑑賞&布教活動で楽しむ。


【〜第三部・公演当日〜】

月日は流れ、大阪→東京→コロラドと住まいを変える。
で、2001年4月ごろ(だったかな?)。
新聞を眺めているとMFの「FOF」、Denver公演!の広告が目に飛び込んでくる。
「わ、MF来るんだ!でもFOFって何?LOTDの
新しいやつかな?とにかく行かなくちゃ!」
ということで即チケットゲット。

コロラドでも友達数人に布教済みだったのでその中の一人に
「前にビデオ見せたMF、Denverに来るんだけど行かない?」
と言うと2つ返事でOK。
しめしめ、プロパガンダの甲斐があったぜ、と思った。

楽しみに待つこと数ヶ月、2001年7月25日(水)。
Denver公演当日である。
会社でそわそわしているうちに、
Moriyさんによるエンターテイメント系アイリッシュダンス総合サイトを発見。
今まで知らなかった新しい発見が数多くあると共に、夜の公演への期待も高まる。

17:00きっかりに退社してDenverへ。
会場はPepsi Center。
普段NBAのDenver Nuggetsの試合を見に行く馴染みのアリーナだ。
食事に思ったより時間がかかり、会場入りしたのは開演20:00少し前。
取り急ぎパンフレット($20)だけ購入し座席へ。
チケットはS席。
価格は$100前後、今までこんなに高いチケットを買ったことはない。
席は舞台左手、大型モニターのほぼ真横の位置。
スタンド席の18列目だ。
客席が設定されていたのはアリーナの約半分。
NBAの試合時のシーティングのキャパシティが19099人で、
この日はコート部分にも座席があることを考慮すると
オーディエンスは1万人強といったところだろうか。

辺りを見回してみると、普段はカジュアルなアメリカ人の服装に異変が!
バスケの試合などではTシャツにジーンズの人が多かったりするのだが、
この日は男性は襟付きのシャツ、女性はワンピースなどが多く、
アメリカ人にしては盛装のレベルだったといえる(大げさ)。


【〜第四部・前半〜】

間もなく開演。

最初はお歌。
そしていよいよMF登場!
うぉ〜、本物だ〜!
FOFフランクフルト公演を見に行ったERINさんも書いているが、
顔が松方弘樹(もしくは大友康平@ハウンドドッグ)に似てきた気がする。

で、ショーが始まってみると、
あれ?これってLOTDとほとんど同じじゃん。
ということに気づく。
そこからはほとんどネタを知っていたので
まるで好きな歌手のコンサートのように楽しめた。

アメリカの客は反応がいい。
少なくとも大阪城ホールとは全然違う。
拍手に加えて歓声、指笛も飛び交う。
写真撮ってる人も多く、フラッシュがたかれていた。
ん?撮影ってOKなの?
そういえば手荷物チェックもなかった・・・
しまった〜、カメラ持ってくればよかった〜!!

前半のお気に入り部分、BGMなしでの超高速タップは圧巻のひと言。

あっという間にインターヴァルを迎える。
拍手が聞こえたのでふとアリーナ席を見ると、
少女が3人、ダンスを踊っている。
拍手はその少女たちへのものだった。
将来のデビューを夢見て練習しているのだろう、
3人とも上手だった。


【〜第五部・後半〜】

さて、後半開始。
後半は前半より更にストーリー色が濃い。
善い役(MF)VS悪役、悪女VS清純派(?)の対決である。
どちらも勧善懲悪なところが分かりやすい。
あまりのわかりやすさに笑いすら起こったほどだった。

意表を突かれたのがMFによるフルート演奏。
マルチタレントぶりに改めて驚かされる。

となりのおばあちゃんは女性だけの踊りがお気に召したらしく、
「Beautiful、Beautiful」と楽しんで手拍子を送っていた。

MFがJesterを救出する場面は、
LOTDでの引田天功のような大掛かりな仕掛けはなくちょっと拍子抜け。
その後のMFと悪役の一騎打ちも悪役があっさりやられてしまう。

ともかくフィナーレを迎える。
観客も立って手拍子を送る。
ふとアリーナ最前列に目をやると、
10歳前後の男の子がボードを掲げて曲に合わせて踊っている!
これにはびっくり。
さらに曲が終わってMFがメンバー紹介をしていると、
MFの衣装に合わせてラメ入りの赤いジャケット+
黒タイツ姿の女性がステージ下へ。
MFに赤いバラを手渡す。
観客から大きな歓声。
他にも公演中、Anne Buckleyの歌が終わると
必ずBravo!と叫ぶオッサンがいたりと、
さすがアメリカ、個性的なお客さんが多いと思わされた。


【〜第六部・アンコール、そして終演〜】

そしてアンコール。
さっきの一騎打ちがミョーにあっさりしていたと思っていたら、
MFのソロはここにとってありました!
超高速タップから、バイクの音マネまで魅せてくれた。
さすがMFの貫禄充分。

そしてキャスト勢ぞろいのアンコール2で観客は総立ち。
体でリズムを取りながら手拍子を送る。
それに応えて最後の部分を3度ほど繰り返してくれた。

最後は大きな爆音と共にステージ終了。
この日は全体的に爆発音が大きく、
アメリカ人はいちいちOh!とリアクションしていた。

帰りはグッズ売り場が盛況。
アメリカ人にはTシャツが人気の様子。
さっそく着用している人達も見かけた。
後ろに並んでいたオバちゃんが
「”2001年”って文字が入っているのはないの?
”2000年”って入っているんだから安くするべきよね〜」と言っていた。
DVDがほしかったのだが、リージョン1ではLOTDしかないので見送り。
10月に北米版が発売されるらしいので楽しみである。

てな感じで大満足のFOF鑑賞だった。
機会があったら絶対また見に行こうと思う。
この秋の日本公演のチケットが発売中です。
一生に一度は、あのステージをその目で確認してみて下さい。

終わり

(moriy注:この秋の日本公演はFOFではなくLOTDスペシャルバージョン(なんだスペシャルって?)ですのでお気をつけください。まあ、物語の内容は同じでしょうけど・・・。)

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